絵本の中身を変えてみて!
主人公の氏名
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主人公の年齢
主人公が現在住んでいるところ
登場人物(3名)

プレゼントする人の名前
プレゼントする日
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絵本の詳細
価格 ¥3,675 (税込)
サイズ 縦21.5cm 横17.5cm 厚さ1cm
ページ数 36ページ
カバー ハードカバー
包装 無料ラッピング
有料ラッピング¥500(税込)
 が選べます。
絵本の内容

りょうくん

クリスマスのねがいごと

あなたにおくる おはなしのほん



ますやま あつし作
CABジャパン編集
ヴァレリー・ウェブ画


山下亮 さま

メリークリスマス!
これは あなたのために特別に作られた本です。



メリークリスマス
来年もよい年になりますように


2007年12月24日

テニスサークルのみんな


「今年のクリスマスプレゼントはどうしよう?」
20歳のりょうくんはため息をつきました。
世の中はクリスマスムード一色。
街はうきたつような空気こ包まれています。
でもりょうくんの目下の悩みは、
和也くんと、愛ちゃんと、健太郎くんへの
クリスマスプレゼントが
きまらないことなのです。
部屋に飾られたクリスマスツリーを眺めながら、
りょうくん20回目のため息をつきました。

幼い頃、クリスマスの朝には、
プレゼントがいつも枕元に置かれていました。
もうりょうくんは、もう自分でプレぜントを
探しにいかなければならないのです。
『電話一本、30分でお届け』してくれる、
ピザ屋みたいなサンタクロースはいないかなあ。
プレゼントのことを考えすぎて、
りょうくんの頭はオーバーヒート気味!
そのときでした。
郵便受けがコトリ、と小さな音をたてたのは。

郵便受けをのぞくと、見慣れない模様をあしらった、一通の手紙が入っていました。
そこには消印も、宇部市
りょうくんの住所もありません。
ただ、『山下亮様』という文字があるだけです。
封を切ったりょうくんは驚きました。
そこには、こんな文章があったのです。

山下亮
わしはサンタクロース。
クリスマスももうすぐじゃが、いかがお過ごしかな。


サンタクロース??
りょうくんの頭はいっきに真っ白になりました。

サンタクロースの国は今、
クリスマスプレゼントの準備で大忙しじゃ。
なにしろ、世界中へプレゼントを運ぶんじゃからな。
りょうくんはどんなプレゼントをお望みかな。
サンタクロースの国、特製クッキーはどうじゃ。
もみの樹の形をしていて、
それはそれはおいしいクッキーじゃよ。


りょうくんはやっぱりそうかと思いました。
これは最近、近所にできたケーキ屋の、
ダイレクトメールに違いありません。
でも手紙の文章はまだまだ続きます。

プレゼントの用意ができると、
こんどはトナカイたちの準備をしなきゃならん。
金の鈴が付いたひもを、一頭一頭つけていくんじゃ。
これがあの有名な
「ジングルベル」という曲になるんじゃよ。


りょうくんは、信じられない、と思いました。
サンタクロースなんて架空の人物で
そんな話はとっくに卒業したはずなのに・・・
でも手紙には・・・

サンタクロースなんているもんか、
と、思っておるのじゃろう。
サンタクロースを見たかったら、
クリスマスイブにサンタクロースの国にくるとよい。
世界中の国々に飛び立つサンタクロースのそりを、
一般公開しておる。


りょうくんは、またわからなくなりました。
どうやらこれはケーキ屋どころではなさそうです。
もしかするとフライドチキンの店かもしれない!?
りょうくんの脳裏に、小太りで、
めがねをかけ、いつもニコニコして街角に立っている、とあるおじいさんの姿がうかびました。

わしはみんなの視線を浴びながらそりに乗り込む。
まるでスターになったきぶんじゃ。あたりは大騒ぎさ。
みんなの寝顔を見るのもいいが、
幸せそうな笑顔を見るのは、
もっと良いもんじゃよ。


りょうくんはちょっとばかり想像してみました。
もし自分がサンタクロースの国に行けたら!
なんてわくわくする光景なのでしょう。
そうかこれは旅行会社のパンフレットなんだ!?
「冬休みはスキーをかねてサンタクロースの国へ!!」
こんなキャッチコピーがうかびました。

みんなわしに手をふってくれておる。
いよいよ出発じゃ。忘れ物はないかな?


それからわしは、トナカイたちに、
「さあ、行こう!」と声をかける。
するとそりはあっというまに空の上。
空気は冷たいが、とてもよい気持ちじゃ。
いちど乗せてやりたいくらいじゃよ。


この手紙は航空会社のパンフレットかもしれない!?
りょうくんは考えました。
北欧の空を遊覧飛行する会社なのです。
でも、りょうくんは高いところはちょっと苦手です。

めざす家に到着すると、さあ仕事じゃ。
エントツから、といいたいところじゃが、
近頃はエントツのない家が多いから大変じゃ。
なんとか家に入りプレゼントを置いたら、
すぐ次の子の家にいかなきゃならん。
プレゼントのリストは、
子供たちの名前でいっぱいじゃ。


こんどは警備会社のパンフレットかな?
りょうくんは思いました。
『サンタクロースも入れない防犯装置』じゃ、
サンタクロースがかわいそうです。

目のまわるような夜を過して、
クリスマスの朝に帰ってくるころは、
もうへとへとじゃが気分はそう快じゃ。
この一夜のために、1年を過しておるからな。
わしは妻に子供たちの様子を話してやる。
あの子は今年もいい子にしておったよ、
というと、妻はとても嬉そうじゃ。
そうそう、わしはりょうくんの、子供のときの
寝顔を見たこともあるんじゃよ。


結婚案内のパンフレットだったのか、
りょうくんは思いました。
でもサンタクロースにもおくさんがいるなんて!

クリスマスの前には、
たくさんのおもちゃを作る仕事がわしを待っておる。
家では、一日中にぎやかな音がしているが、
それはおもちゃを作る音なんじゃ。


こんどは隣町にできた大きなおもちゃやさんかな?
りょうくんは考えました。
そして子供のころ、目が覚めると、
きまって枕元に置かれていた
プレゼントのことを思いうかべました。
昨夜までなかったおもちゃが、朝そこにあるのは、
とても不思議で、魔法のようでした。

りょうくん
おまえさんはもうおもちゃで遊ぶ子供ではないが、
今回のクリスマスには、
特別にプレゼントをあげることにしょう。
はてさて、何だと思うかね?
この手紙を最後まで読んでくれればわかるが、
それはまだ秘密じゃ。

そろそろたくさんのプレゼントが、
きれいに包まれて、いろんな国に旅立つところじゃ。
サンタクロースのプレゼントというもんは
ただおもちゃを包んでいるだけではないぞ。
その中には、
夢だの、希望だの、感謝だの、愛情だのといった
気持ちがいっぱいつまっとる。
子供たちは、プレゼントをあけたとき、
その気持ちも一緒に受取ることになるんじゃ。
もちろん、りょうくん
和也くんと、愛ちゃんと、健太郎くんへの
プレゼントにも入っておるとも。

さあ、いよいよ出発じゃ。
わしはおなじみの赤い服を着る。
北極の空の凍るような寒さも気にならんような、
完全防寒仕様じゃ。
プレゼントをつめた大きな袋をャ鰍ノ乗せ、
たくさんの子供たちに会えるのももうすぐじゃ。
外はもう、しんしんと雪がふっておる。
 りょうくん、おまえさんへのプレゼントは、
テニスサークルのみんなにあずけておいた。
ま、楽しみにしておれ。

わしは空をひとっ飛び。
ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、そして
宇部市lにもプレゼントを届けにいくぞ。
プレゼントを待っとる子供たちは世界中におるからな。
そうじゃ、忘れておった。
わしがこんな手紙を書いたのは、理由がある。
プレゼントが無事おまえさんへ届くには、
ひとつ条件があるからなんじゃ。
それはクリスマスの朝に、ひと言こういえばよい。
つけくわえるなら、できるだけ明るく、楽しくやってくれ。


りょうくんは、いそいで最後の紙をめくりました。
そこには・・・

「メリークリスマス!」

りょうくんは、
和也くん愛ちゃん健太郎くんへの
プレゼントを選びにコートをはおると、
楽しそうに出かけて行きました。
ポケットには、
サンタクロースからの手紙が入っています・・・